認知症予防~運動~
前回は認知症予防に効果的な食べ物を紹介しました。
今回は、運動について説明していきます。
まず、認知症予防に必要な要素として運動・栄養・他者との交流があります。
認知症になる原因は脳の中に糸くずのようなゴミ(アミロイドβ)が溜まってしまう事です。
今の所、このゴミを駆除したり産生を抑える薬はできていないみたいですね。
しかし、日ごろから運動をしている方は何もしていない方々と比べて優位に認知症発症率が低いそうです。
そこでどのくらいの運動をしたら良いかと言うところですが、
歩きにして約7000歩~8000歩を週に5回歩くことが必要だそうです。
ただ、生命予後とかいろいろ考えると目安は1万歩が理想とされています。
そんなに長い事歩けないと思う方も多いと思いますが、1.6km以上歩くことで認知機能の低下が抑えられるといった研究もあるので、無理せずにまずは自分が続けられる範囲で定期的な運動を始める事が理想かと思います。
そして運動しながら頭の体操を組み合わせる事でさらに認知症予防に効果的と言われています。
例えば、歩きながらしりとりを行ったり計算したりする。一緒に歩く方がいる場合は会話を楽しみながら歩くことでも効果的な認知症予防になるとの事です。
スポーツなんか始められるとすごく良いと思います。
人との交流も図れ、スポーツは頭を使いながら行うものなので、運動しながら頭の体操にもなります。
とにかく動いて、頭使ってどんどん頭の血流量を上げていきましょうという事です。
なので、スポーツできる方はスポーツを。
自信がない方はできる範囲でウォーキングを。最低1.6kmを目安に歩けると良いかと思います。
とはいうものの、簡単には続けられませんよね。
そこで、認知症予防という目的のための運動ではなくストレスを感じた時の対処法として運動を試してみてはどうでしょうか?
運動する事でセロトニンという物質が産生されるとされています。セロトニンは幸せな気分にさせてくれるので産生されるだけでストレス解消になります。イライラしていると作業効率も悪いし、集中力も落ちます。作業の合間やイライラした時、30分ほど時間を取ってウォーキングをしてみるのはどうでしょうか?
また、考え事や新規のアイディアを考えている時は歩きながらの方がいいアイディアが浮かびやすいと言われています。
身近な事の対処のために運動を取り入れてみるのも一つの手かと思います。
無理しすぎは継続ができなくなります。
出来る範囲で運動を継続していくことが大切になります。