認知症・頻尿・介助必要な方のトイレ誘導について考えてみた
※誰も教えてくれない※流してはいけない認知症の方のメッセージ
って題名で違う事書こうとしたんですが、
本題の前置きで頻尿について書いたら長くなってしまったので頻尿のテーマで書いちゃいました。
介護の現場って大変ですよね。
鳴りやまないコール、重労働な介助、手が回らない状況…
年齢を重ねるとどうしても膀胱が硬くなってしまって頻尿になったり、横になっている時間が長いと頻尿になってしまうのは仕方ない事なのですが、つい「さっきも行ったでしょ!」と言ってしまいがちですよね。
※膀胱が硬くなって頻尿になるのは、膀胱が伸びなくなった分容量が減ってしまう事と、収縮しづらくなって1回の排尿量が減り、残尿が残ることです。
残尿が残るって頭痛が痛いみたい(笑)
残尿があるが正しいのかな?
※寝ている時間が長いと頻尿になるのは、心臓に戻る血液量が増えて「血液量が多すぎる!!」と認識されて尿として排出しようとするからです。
だけどこれって難しい問題だなぁと思います。
コールを押す利用者さんとしてはトイレ行きたいのに行かせてくれない。
スタッフとしては頻回に呼ばれてしまっては他の何十人の方の所に行けなくなってしまう。
非常に難しい…
ただ我慢してもらう事は必ずしも悪い事だけではありません。
先ほど頻尿の原因の一部を書きましたが、機能性失禁というものがあるように機能的に流れ出やすい状態になっている場合もあります。
トイレを我慢する時って骨盤底筋群が働いているのですぐにトイレに行ってしまうよりも骨盤底筋群の刺激になります。また我慢する事で膀胱に尿をためて膀胱のストレッチを行う事もできます。だから我慢させるメリットもありますが…
それを続ける事によって尿路感染を誘発してしまっては辛い想いをさせてしまう事に繋るし…
と頻尿1つとっても考えさせられる事はいっぱいありますね。
なので、対策を考えてみます。
手っ取り早いのはおおもとの頻尿が治まればいい事ですから、泌尿器科に行って服薬とかで対策して落ち着けば問題なしですね。
もうちょっと現場目線で考えると、1人1人の排尿コントロールの状況を把握する事が大切かと思います。トイレに行きたいという訴えと実際に排尿の信ぴょう性がどの程度は知らなければいけません。そして排尿時の量も確認できると参考になりますね。
頻回に行って毎回排尿は出るけど、ちょろちょろなのかいっぱい出るのかで大きく意味合いが違うかと思います。頻回にいっぱい出る場合は利尿作用のある薬を飲んでいたりするかもしれないし。
尿の計測を行えたら一番かもしれませんが、かっちりしたものって臨床で活かすのは大変なので、割とおおざっぱに考えてしまう僕は何秒とか時間でいいかと思っています。主観的な少ないかなぁと思う観点と客観的な時間という組み合わせ。
①排尿の訴えの信ぴょう性
②排尿量
を把握する事で頻尿の捉え方が変わってくるのではないかと思います。
排尿の信ぴょう性があって尿量が少ないのであれば、膀胱的問題もしくは機能性の問題かもしれない。
「体のためにあと10分くらいこらえてみませんか?」と声かけして、認知症がある方であれば視界に入るところにメモでもあると良いかと思います。
10分後にトイレ行きましょう!とか。
信ぴょう性があって尿量が多い場合は、これはもう時間で誘導していくしかないですね
。疾患によって尿を排泄しなければいけない場合もあるし、お酒飲む方は共感しやすいと思いますが、お酒飲んでトイレが近くなるのを我慢しろと言われても容量いっぱいになっているので難しい話ですからね。
信ぴょう性がない場合、もしかしたらなにかしらの精神的なストレスを抱えているのかもしれません。自律神経が乱れると尿意を感じてしまうので、何か集中できるものを用意したり、何分おきに排尿があるか時間で把握して誘導するのもいいかと思います。
ただ、やってはいけない事はトイレの訴えがある方に対して怒ってしまう事ですね。
認知症がある方は、言われた事を忘れても負の感情は残ると言われています。それでトイレに行きたいと言ったら不快な思いをすると刷り込まれてしまったらトイレに行きづらくなってしまいます。それは考えただけでも辛い事。
それだけは絶対避けたいです。
と、本題の前置きとして書いた頻尿の事で話が膨らんでしまったので、書くつもりが全くなかった頻尿の話題を本日のテーマとしてしまいました。
次回本題で書くつもりだった事を書きます。
今日はコナンです。
勉強してきた事を上げていく予定でしたが、今日は部屋のWi-Fi環境を良くしようと思って、頑張っていたら時間がかかってしまい、気づけばコナンが始まってしまいました。
なので、今日はただ更新しただけです。
すみません。
コナンを楽しみましょう。
女性必見!!健康寿命を縮めないために知っておきたい事。自粛期間はさらにリスク?
健康寿命という言葉をご存知でしょうか?
健康寿命とは、健康上の問題で日常生活を制限されることなく生活できる期間の事です。つまり、自立して生活できる期間の事ですね。
介護が必要になるという事は必ずしも悪い事ではありませんが、できれば自分の身の回りの事や趣味、やりたい事は自分の力でやっていきたいですよね。
それらを遂行するのに、他者に手伝ってもらわないといけないとなると、日本人の特性上遠慮して、「人に迷惑をかけるならやらなくていい」となりがちですよね。
そこで
生活機能が下がってしまいやすい状況のデータを用意しました。
このデータを見た時に「え?なんで??」と思ったのが感想です。
ではさっそく、そのデータがこちらになります。
閉じこもり傾向と孤立の類型別4年後の生活機能低下リスク
日本転倒予防学会誌 Vol.3 No.3 2017 地域高齢者における社会的フレイルの概念と特徴より引用
ちょっとわかりづらいと思うのですが、
閉じこもり
閉じこもりは、1日に1回以上外出していない方が該当します。毎日外出されている方は非閉じこもりになります。
孤立
別居親族・友人・近所の人との対面または非対面での接触が1週間で合計1回未満の方が孤立に該当します。
1週間のうちに電話でもなんでも誰かしらとコンタクト取れているかどうかですね。
で、閉じこもり・孤立・そうでない場合で生活機能の低下具合をそれぞれ比べた結果が上のグラフになるのですが…
もちろん外出をして人との接触もしっかり保たれている事が一番良いのはみなさん「そりゃそうだろう」となると思います。
驚いたのは、外出・人との接触を共にしない群よりも、人との繋がりがあるけど外出はしない群の方が生活機能が下がる方が多かったという結果なんです。
なぜ?と思いません?
極端な話、家に閉じこもったまま一切誰とも話しませんという人と、家にはいるけど子供や友達と定期的に会話してるわ。という人の方が体が衰えるのが早くなる方々が多かったんです。
なぜ?と思った私の感想は間違ったものではないですよね?
しかし残念な事にこのなぜ?を解決してくれる考察は書かれていなかったです…
ただ、このデータの言いたい事は何もしてない群との比較ではなく外出・人との交流をしている人との比較に有意差が出たという事なので、そこは大事な所ではないのかもしれません。
なので、
健康寿命を縮めないために知っておきたい事は
「私、インドア派だけどいろんな人とコミュニケーション取っててリア充です!」と思い込んでいる人が一番体が衰えやすいですよぉ~と言う事です。
これから、認知症もどんどん増えていく中人との交流がますます注目されていくかと思います。だけど、接触しているだけで満足してグータラした生活をしていると危ないですよ!と言う事です。
私も認知症との関連について記事で伝えました。
だけど、ただ人と繋がっているだけでは体にとって良くないという事が示されたデータです。
と、外出規制がかかっている今発信すべきこと?って感じですが。
いや、規制がかかっているからこそ大事かな?
大切な事
今回のデータは生活機能が下がりやすいといったデータになります。なので、こんな自粛期間が続いて外出できず人との接触も図りづらい時はより運動の重要性が増します。
70歳以上の方は男性 5,436歩、女性 4,604歩が平均です。せめて自粛期間でもこれくらいキープできると良いですね。
理想はそれぞれ+1300歩です。
それ以外の年代の方は1日平均8000歩くらい歩いているのでそれくらいの運動量確保できるといいですね。
目安は15分歩いて大体1300歩くらいです。
生命寿命を考えると1日1万歩が目標になりますが。
ちなみに認知症予防はこちらになります。
外出自粛要請はかかっていますが、個人の健康も大切なので3密を避けながら感染リスクを抑えた状態で行える時間帯・場所を考えながら行動できると良いと思います。
健康寿命を縮めないためにも頑張りましょう。
あ、あと序盤で「外出しないなら人と接触しない方がいい」ようなニュアンスになりましたが、そんなことはありません。外出も人との接触もしないと死亡率が上がってしまうので、やらない方に考えるのではなくやる方で考えてもらえると良いかと思います(^^♪